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UI/UX

UI/UX

UXについて

UXデザインとは、ユーザーがうれしいと感じるような、理想的なユーザー体験を提供する事を目標にしてデザインをしていく取組みとその方法論をUXデザインと呼びます。

この記事では、そのようなUI/UXに関する知識をここに集積していきます。

参考著書:UXデザインの教科書

https://www.amazon.co.jp/UX%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8-%E5%AE%89%E8%97%A4-%E6%98%8C%E4%B9%9F/dp/4621300377

※こちらに記載している情報は、一部抜粋してまとめてあります。

「体験」こそ商品

UXデザインとは、ユーザーがうれしいと感じる体験となるように、理想のUXを目標にしてデザインしていく取組みです。ただ、うれしい体験を提供することは、何もアプリやWEBサービスなどのソフトウェアに限ったことではなく、それまで意識を向けていた不便さや行動を改善し、それによってもたらされる結果を発明する事も立派なUXデザインであるが、基本的に、ユーザーは技術や機能が欲しいのではなく、それによってもたらされる結果にしか関心が無い。"誰でも使えること"がUXデザインではなく、「誰でも使える体験」や、「忙しい中でも嬉しくなれるような体験」、「コミュニティーが生れる体験」などの「体験」をデザインし、嬉しい体験を提供する事によってリピーターを獲得する(顧客を創造する)事が、ビジネスの観点でのUXデザインと言える。

そのようなユーザーが参加する事によって得られる価値(ユーザーがもたらす価値)の事を経験価値と呼び顧客の感動や個人的な思い出に残るような演出が重要である。ただし、それらの経験価値は時間と共に"コモディティ化(常態化・常識化)"してしまうため、一つのサービスを提供するごとに、そのサービスに合ったユーザーを中心に、更なるカスタマイズを行う必ず行う必要がある。

ユーザーに気付きを与える

UXデザインを行うコツは、ユーザーに気付きを与えることである。例えば、オーストラリアの動物保護団体が提供した「Dog-A-Like」というアプリでは、自分の顔写真を提供すると、アプリはその人と似ている保護犬を表示し、気に入ってもらうとその犬の里親になる事ができるというアプリを開発した(現在は使用できない)。このアプリは話題になり、里親になる人が従来より40%も増加した。
このUXデザインの成功は、社会的課題を知らない人々に、「犬は飼い主に似て相性がいい」という認識の逆の発想を行い、面白さという体験を提供するのと同時に、社会的課題を解決したという満足感も提供している。
このように、あくまでアプリやWEBサービスはユーザーの持っている課題を気付かせる手段の一つであり、その根本には"顧客の立場に立って好感を得る"というアプローチをデザインする事である。社会的な貢献度や問題を解決するアプローチには、顧客のみならず、多方面からの期待が高くなる。

UXデザインの種類

UXデザインにも様々な種類がある。

人間中心デザイン

ユーザーが製品を使う時に、それほど苦労せずに「普通に使える」ように、自分のやりたいこのために製品やサービスを使えるようにすることをデザインする。製品やサービスを使う人、つまり、ユーザーを常に中心において、あるいは優先的に考えて企画・開発・デザインを行うこと。ユーザーの本質的なニーズや体験価値を明らかにし、新しい未来的な体験価値や、既存の製品やサービスでは充実されていないような新規のサービスや、既存の製品を改良して問題を解決する事をデザインする。

技術中心デザイン

人間中心デザインとは違い、技術の都合上を優先したデザイン。コストを削減したり、歯車の都合によって作りやすくデザインされたもの。ただし、このデザインは工場においてヒューマンエラーを多発させ、使用する際の安全性や信頼性を向上させるために、人間工学や認知科学などが発展していった。

認知的インターフェース(UI)

コンピューター(ソフトウェア)の登場により、上の技術中心デザインを反省して作り手がUXを目標として定め、デザインを推し進める事。作り手がユーザーの意図を理解し、言葉にできないような本質的なニーズをも汲み取ったデザインと、人間の認知情報処理の特性を理解したうえでデザインを行う。

UXデザインが目指すもの

カッコ内は、ビジネス観点での目標および評価指数の例

実現手段→
提供する体験価値↓
新規に製品・サービス・ビジネスを立ち上げる 既存の製品・サービス・ビジネスに新規の機能を追加する
新しい/未充実の体験価値 A:新しい体験価値を実現する
新ビジネス・新製品・新サービスの開発
(顧客の獲得・事業の成功)
B:既存ビジネスに新しい価値を与える新機能・新サービスの開発
与える新機能・新サービスの開発
(満足度の向上・新規顧客の獲得)
既存の/充実されている体験価値 C:従来型の製品・サービスあるいはビジネスのユーザー体験の向上
(満足度の向上・リピート率の向上)